第3章 レポート・論文を書く

 

 OWL3章のテーマは、「レポート・論文を書く」です。資料は集めたし、文献ノートも整った、いよいよ実際に書き始めるときです。

 

 しかし、いきなり文章を書き始めるのは、ちょっと待ってください。レポート・論文の構成は考えましたか?目次は?段落はどのように構成したら、読みやすいレポート・論文になるのでしょう。文献ノートに書いた、要約、引用、パラフレイズはどうやって使ったら良いと思いますか?

 

 OWL3章では、レポート・論文の構成の仕方、いろいろなレポート・論文型式、段落(パラグラフ)構成の仕方、要約、引用、パラフレイズの使い方などを、順に説明していきます。

 

 

(1)     全体の構成をまず考える

(2)     章立てをつくろう

(3)     章立てに肉付けする

(4)     パラグラフの構成

(5)     要約、引用、パラフレイズの使い方

(6)     自分の主張を丁寧に書いていこう

(7)     資料を補おう

(8)     まとめ

 

 

(1) 全体の構成をまず考える

 

 レポート・論文の執筆作業の始まりは、全体の構成を考えるところから入ります。全体の構成をはっきりさせずに書き始めてしまうと、レポート・論文の全体的な論旨が統一されない場合があります。また、主張があちらこちらに跳んで、レポート・論文のトピックが読み手にわかりにくくなることもあります。これらの問題を避けるために、はじめに全体の構成をきちんと考えましょう。全体の構成が決まったら、徐々に細かい構成をしていけば良いのです。

 

 レポート・論文は基本的に、序論−本論−結論で構成します。それぞれをおおまかに説明します。

 

序論

 序論では、研究のトピック、レポート・論文の構成を簡単に書きます。序論は、自分のレポート・論文を読者に読んでもらうために、読者の興味、注意をひく必要があります。そのため、このレポート・論文は@どのようなトピックについて書かれているのか、Aどうしてそのトピックを選んだのか、Bどのような流れでトピックを扱っていくのかについて、明確に書くようにしましょう。

 

本論

 本論は、レポート・論文の中心になります。ほとんどの場合、先行研究のまとめ、問題提起と自分の研究の意義、仮説または疑問点、調査の手続き、調査の結果、結果の考察で構成されます。しかし、この構成型式が全てではありません。本論のいろいろな型式は、(2)章立てをつくろうで、詳しく取り上げます。しかし、どの型式を採用したとしても、本論が自分の研究のオリジナリティを存分に出す場所だということに、変わりはありません。

 

結論

 結論では、本論で書いた調査の結果と考察を、改めてまとめます。また自分の研究の問題点を反省することも重要です。研究の問題点を指摘したら、今後の研究の取り組みに向けた課題を提示します。

 

 以上で説明したことを、簡単に表にまとめます。

 

 

 

全体から見た%

内容

序論

5〜10

研究のトピック

トピック選択の理由

レポート・論文の流れ

本論

8090

先行研究のまとめ

問題提起

研究の意義

仮説または疑問点

調査の手続き

調査結果

結果の考察

結論

5〜10

調査結果と考察のまとめ

研究の問題点

将来への課題

 

 

レポート・論文の全体的な構成の仕方は、理解できましたか?この全体構想に従って、細かい構成を組み上げていきます。

 

 

【例題・練習問題】 → いくつかのレポート、論文がどのような形で書かれているかを知る。

 

では(2)で、本論のいろいろな型式を見ていきましょう。

 

 

 

 

(2)    章立てをつくろう

 

 レポート、論文の全体の構成が理解できたら、次にすることは、章立てをつくることです。アウトラインの作成とも言われます。つまり、目次をつくるのです。大まかな章立ては、すぐにできます。なぜなら、上の(1)の表に書かれていることがそのまま章立てになるからです。

 例を見てみましょう。

 

<章立て例>

トピック:コミュニケーションの中でのあいづち

序論

1.はじめに

(トピックについての簡単な説明、そのトピックを選んだ背景、レポートの流れ)

本論

2.あいづち研究の動向

 (先行研究のまとめ)

3.コミュニケーションの中でのあいづちの現れ方に関する調査

(調査の目的や意義、仮説、手続き、結果、考察)

結論

4.おわりに

(結果と考察のまとめ、課題)

 

 

 おおまかな構成は、上の表のようになります。<章立て例>のうち、1.はじめに、2.あいづち研究の動向(先行研究のまとめ)、4.おわりに、の部分は、どのようなレポートや論文を書くときも、ほとんど同じ型が使えます。逆にいえば、これらの部分は、どのようなレポート、論文を書くときにも必要だと言うことです。これらがなくて、3.調査(または調査に替わる自分の主張を述べる部分)だけのレポート、論文は、未完成のレポート、論文だと言えます。

 

 さて、3.調査の部分です。この部分は、人によって様々です。まず、実際に質問紙やインタビューなどの調査を行い、その調査について書くことがあります。新聞や雑誌などのデータを元に、分析や考察をすることもあります。また文献、先行研究の批判をレポートや論文の中心にする場合は、2.先行研究のまとめの部分と3.調査の部分がひとつになって、特に、先行研究の批判の部分が長くなるでしょう。ここでは、2.先行研究のまとめと3.調査が分離する形のレポート、論文のまとめ方を取り上げます。

 

3.調査の部分は、少なくとも3つの型があると言えます。おそらく分類の仕方によっては、もっと型の数が増えるとは思いますが、OWLでは最も基本となる型を3つ見ていきます。

 

@ 演繹(えんえき)

 一つ目の型は、演繹法です。演繹法とは、一般的な原理から、特定の事実を推理し、説明すること、です。具体的に言うと、調査の前に仮説を立てて調査を行い、結果を考察していくような書き方が、演繹法と言えます。

 

 仮説を立てるときには、先行研究を参考にしたり、ある理論を参考にして、一般的に「こうではないか」と思われることを、仮説として立てていきます。また新聞や雑誌などで多く書かれていて、一般的だと思われているような事柄を検証する場合も、仮説を使った演繹法です。

 

例1:異文化適応のU字仮説を元に、「在日留学生の異文化適応は、U字を描く」という仮説を立てる。次に質問紙やインタビュー調査によって、この仮説が在日留学生に当てはまるかどうかを検証し、説明する。

 例2:日本人論についての文献や先行研究から、「日本人は集団主義である」ということが一般的に認められていることを見つける。次に質問紙やインタビュー調査を行ったり、また新聞や雑誌などから「日本人の集団主義的な行動」を拾い出して、「日本人は集団主義である」という主張を検証し、説明する。

 

 演繹法の具体的なイメージは、つかめたでしょうか。レポートや論文の構成としては、次のようになります。

 

調査の目的や意義

(どのような目的で調査を行ったか。その意義。)

仮説や一般的に言われている主張

(仮説とどのようにしてその仮設を立てたか。一般的に言われている主張とどこでその主張がなされているか)

調査の手続き

(いつ、どこで、誰に対して、どのように調査したか)

調査の結果と考察

(調査の結果、仮説や一般的に言われている主張と調査結果が一致したか、どうして一致したか、どうして一致しなかったか)

 

 演繹法のポイントは、初めに明らかにしたい一般的な事柄(仮説や主張)をはっきりさせて、その事柄が自分の調査でも当てはまるかどうかを述べると言うことにあるのです。

 

 

A 帰納法

 二つ目の型は、帰納法と呼ばれるものです。帰納法とは、個々の具体的な事例から、一般的な命題または法則を導き出すことを言います。例えば、新聞記事で取り上げられる事件を一つ一つ検討し、共通する法則を見つけ出すという具合です。

 

 例1:日本のある地域における小学生が休日にどのような過ごし方をしているかについて、何例が事例を集めて、その地域の休日における小学生の行動に対するパターンを導き出す。

 例2:飛行機事故の原因を何例か検証し、飛行機事故の主な原因を見つける。

 

 このような帰納法を用いたレポート・論文の構成は、次のようになります。

 

調査の目的や意義

(どのような目的で調査を行ったか。その意義。)

調査の手続き

(いつ、どこで、誰に対して、どのように調査したか)

調査の結果と考察

(事例の紹介、調査の結果、どのような共通点や発見があったか)

一般的な法則の提案

(調査の結果から導き出される一般的法則の説明)

 

 帰納法では、個々の事例を丁寧に検証し、一般化をしすぎないように気をつけながら、取り上げた事例に共通する法則を見つけていくことが重要です。

 

B 比較・対照

 三つ目の型は、比較・対照です。比較と対照は、それぞれ違いがあります。比較とは、似ている現象や事例の共通点を検討することであり、対照とは、似ている現象や事例の相違点を検討することです。

 

例1:日本と韓国の受験戦争について、その共通点を見つけ出し、検討する。

例2:日本と韓国の受験戦争について、その相違点を見つけ出し、検討する。

 

調査の目的や意義

(どのような目的で調査を行ったか。その意義。)

調査の手続き

(いつ、どこで、誰に対して、どのように調査したか)

比較・対照

(現象や事例の比較・対照。)

比較・対照の結果の考察

(比較・対照の結果を考察する)

 

 比較・対照のレポート、論文では、何と何を比較・対照しているのか、どの点が共通点、または相違点なのかをはっきり書くことが必要です。また見つけた共通点や相違点について自分の考えもまとめましょう。

 

 

 以上で、演繹法、帰納法、比較・対照の三つの型を紹介しました。取り上げるトピックや調査の方法によって、どの型で書くのが一番良いかが変わってきます。例えば調査や実験によって調べたい反応があって、結果が予測できる場合は、仮説を立てて検証する演繹法が良いでしょう。また、エスノグラフィの手法を使って事例研究をする場合は、帰納法で書く場合が多くなります。比較文化論をするときは、比較・対照の方法が多く行われるでしょう。

 

 論文の場合は、これらの三つの型を組み合わせて書くこともあります。例えば、帰納法を使って個々の事例から一般的な法則を導き出した後に、演繹法を使ってその一般的な法則が成り立つかどうか調べる、ということができます。また,異なる地域や国で、一つの一般的な法則が成り立つかどうかを調べて比較する場合は、演繹法により調査を行って、2つの地域や国での結果を比較するということもあります。

 

 自分が行った調査の特徴をしっかりと理解して、その調査結果と自分の考察を一番生かすことのできる型で、レポート、論文を書いていくことが大切です。そのために、まず章立てをきちんと立てるようにしましょう。

 

 

【例題・練習問題】

 

 

 

 

(3)    章立てに肉付けする

 

 大まかな章立てが決まったら、次にその章立てに肉付けをしていきましょう。肉付けには、3つの段階があります。

 

@     各章の節を決める

 章立てができたら、次にすることは各章の細かい節を決めていくことです。先ほどの<章立て例>の節を書いたものを見てみましょう。

 

<章立て例(節付き)>

トピック:コミュニケーションの中でのあいづち

序論

1.はじめに

1-1本研究の意義と構成

1-2あいづちの基礎的研究

本論

2.あいづち研究の動向

2-1これまでのあいづち研究

2-1先行研究から見える課題

3.コミュニケーションの中でのあいづちの現れ方に関する調査

3-1調査の目的と意義

3-2仮説

3-3調査の手続き

3-4調査結果

3-5結果の考察

結論

4.おわりに

4-1調査結果と考察のまとめ

4-2問題点と発展への課題

 

 例のように、各章で書く内容を整理して、タイトル形式で節を含めた詳しい章立てを書いてみましょう。各章で書く内容は、前の<章立て例>の( )の中に書いてあります。

序論の1.はじめに、のところで、例では1-11-2に分けてありますが、レポートの場合には、節として分けずに、単に段落に分けると良いでしょう。同じことが結論の4.おわりに、のところにも当てはまって、レポートの場合は、4-14-2と節に区別せず、段落で分けることができます。しかし、修士論文のように、量がある論文の場合は、序論と結論部分でも節に分けて書くことを勧めます。

 

A     各章、各節のメインアイディアを書く

 

 各章の節構成が決まったら、次にそれぞれの章と節のメインアイディアを書いていきましょう。

 メインアイディアとは、その章や節でもっとも書きたいことを表します。「もっとも」書きたいことですから、メインアイディアは各章、各節に一つです。メインアイディアは、章や節のタイトルとは違って、文章で書いていきます。

 では実際に<章立て例>を使った例を見てみましょう。

 

<章立て例(節・メインアイディア(MI)付き)>

トピック:コミュニケーションの中でのあいづち

序論

1.はじめに

MI:この論文の内容を簡単に紹介する。)

1-1本研究の意義と構成

MI:この研究の意義(あいづちの発生を談話のやり取りの中で見ていく)を述べて、論文の構成(先行研究のまとめ→調査→考察)を書く。)

1-2あいづちの基礎的研究

MI:あいづちの定義とあいづち研究の歴史を紹介する。)

本論

2.あいづち研究の動向

MI:最近の日本におけるあいづち研究をまとめて、課題を明らかにする。)

2-1これまでのあいづち研究

MI:日本語教育の中で行われているあいづち研究を比較しながらまとめる。)

2-1先行研究から見える課題

MI:まとめた先行研究が抱えている課題を指摘する。)

3.コミュニケーションの中でのあいづちの現れ方に関する調査

MI:先行研究との相違を明確にしながら、自分の調査について報告する。)

3-1調査の目的と意義

MI:本調査の目的(コミュニケーションの中でのあいづちの発生の仕方を明らかにする)と意義(あいづちを打つことをコミュニケーションというやりとりの中で捉える)を述べる。)

3-2仮説

MI:仮説と仮説を導き出した背景を述べる。)

3-3調査の手続き

MI:調査の実施期間、場所、対象者、方法、回収、データの属性を報告する。)

3-4調査結果

MI:あいづちの発生回数、談話分析によるあいづちの発生原因の分析結果、あいづち発生後のコミュニケーションの進み方に関する分析結果)

3-5結果の考察

MI:あいづちの発生とコミュニケーションの中での役割に関する考察を調査の結果から述べる。)

結論

4.おわりに

MI:調査の結果と考察をまとめて、今後の研究に向けて課題を検討する。)

4-1調査結果と考察のまとめ

MI:調査の結果と考察をもう一度簡単にまとめる。)

4-2問題点と発展への課題

MI:今後の調査に向けて、今回の調査の問題点と改善に向けた課題を検討する。)

 

 例を見てわかるように、メインアイディア(MI)は、具体的にその章や節で何を書くかをまとめたものです。メインアイディアを書くと、自分がその章や節で書くべきことが自分ではっきりし、実際に書き進めていくときにその内容からはずれていないかどうか、自分で確認することができるようになります。ですから、書く作業を始める前に、メインアイディアを含めた章立てをしっかりと書いておく必要があるのです。

 

B     メインアイディアを支える論拠を考える

 

メインアイディアを含む章立てができあがったら、書く前の作業の最後として、メインアイディアを支える論拠を考えましょう。レポートや論文は自分の考えだけを書いていけば良いというものではありません。自分の考えを裏づけることのできる論文なりデータなりが必要です。その論拠となる論文やデータを、実際にレポート、論文を書き始める前にあらかじめ章立ての中に書いておきましょう。そうすることによって、自分の主張に十分な裏づけができているかどうか、自分自身でチェックすることができます。また、裏づけのための論文やデータがたくさんある部分と、少ししかない部分がでてきたら、足りない部分にしぼって、新たに文献調査をすれば良いことが判断できます。

 

 

 【例題・練習問題】

 

 

 

 

(4)    パラグラフの構成

 

 かなり詳しい章立てができあがったら、ようやく本文を書いていくことができます。本文を書くときに最も気をつけることは、パラグラフ(段落)の構成です。基本的に、ひとつのパラグラフでひとつのことを書く、という姿勢を保つことが必要です。上の(3)でメインアイディアを章立ての中に書きましたよね。章立てでは、各章、各節のメインアイディアを書きましたが、パラグラフにもメインアイディアが必ずいります。ひとつのパラグラフに、必ずひとつの論点があれば、論の展開も明確になり、読み手も読みやすくなります。

 

 パラグラフの構成は、メインアイディア → 論拠 → 検討 → 結論が基本になります。まず始めに、そのパラグラフでもっとも言いたいこと、つまりメインアイディアを書きます。このパラグラフのメインアイディアを書いた文章を、トピック・センテンスと言います。トピック・センテンスの後に、メインアイディアを裏づける論拠を書きます。この論拠は、先行研究でされている主張や自分が調査によって集めたデータをもとに文章を書いていきます。そして次にその論拠に従って、メインアイディアについて検討を行い、最後にそのパラグラフの結論を書く、という流れです。メインアイディアの内容によっては、三つ目の「検討」の部分がないときもあります。しかし、他の三つ(メインアイディア、論拠、結論)は、必ずどのパラグラフにも必要です。

 

 トピック・センテンス(メインアイディアを書いた文章)と、論拠を示す文章、そしてそれに対する検討や結論を述べる文章は、すべて同じ事柄について書かれていなければなりません。つまり、メインアイディアから外れたことは、その後の文章でかいてはいけないのです。レポートや論文を読むときに、ひとつのパラグラフの中で、まったく違うことが書かれていると、そのパラグラフで書き手が何を言いたいのか、よくわからなくなります。ひとつのパラグラフで述べることをひとつにすることは、わかりやすく、読みやすいレポート、論文を書く基本になります。

 

またパラグラフの長さは、だいたい200字から長くても400字ほどにすると良いでしょう。短すぎるパラグラフは、論拠が十分ではないことがあります。他に論拠となるものはないかどうか、考えてみましょう。逆に長すぎるパラグラフは、2つのメインアイディアがひとつのパラグラフの中に入ってしまっている可能性があります。実は2つのパラグラフに分けて書いたほうが良いのではないかどうか、考えてみましょう。自分が書いたパラグラフの長さを目安にして、パラグラフを発展させていくことができますね。

 

 では、ここで、書き手の主張がわかりやすいパラグラフと、わかりにくいパラグラフの例を見てみましょう。

 

 <わかりやすいパラグラフ例>

 

 

 

<わかりにくいパラグラフ例>

 

 

 

 さらにパラグラフ同士の関係についても、関連していなければなりません。パラグラフ同士は、節のメインアイディアから外れてはいけません。ひとつめのパラグラフと次に書くパラグラフが、まったく別の内容になってしまっては、やはり読む人が混乱します。パラグラフ同士の構成は、節のメインアイディアを書いたパラグラフ、その論拠を示すパラグラフ、そしてその論拠を検討するパラグラフ、結論を述べるパラグラフという具合になります。

 

 節の構成とパラグラフの構成を図でまとめると、次のようになります。

 

 

パラグラフ1(節のメインアイディア)

トピック・センテンス

論拠

検討

結論

 

パラグラフ2(節のメインアイディアに対する論拠)

トピック・センテンス

論拠

検討

結論

 

パラグラフ3(節のメインアイディアについての検討)

トピック・センテンス

論拠

検討

結論

 

パラグラフ4(節の結論)

トピック・センテンス

論拠

検討

結論

 

 

 

 

 上の図では、節を4つのパラグラフで構成しましたが、論拠がいくつかある場合は、パラグラフの数が増えていきます。特に、卒業論文や修士論文など、論文を書く場合には、ひとつのメインアイディアを慎重にいろいろな角度から検討することが必要ですから、節を構成するパラグラフが多くなります。

 

さて、(4)では、パラグラフの構成を、詳しく見てきました。パラグラフの構成で、一番大切なことは、自分が書いたメインアイディアと違うことをパラグラフの中や節の中で書かない、というです。この点に気をつけてパラグラフを書いていけば、だんだんとレポート、論文ができあがってきます。

 

 

【例題・練習問題】

 

 

 

 

(5)    要約、引用、パラフレイズの使い方

 

 いよいよ、要約、引用、パラフレイズを使うときがきました。第2章の文献リスト、文献ノートに書き込んでいたものです。パラグラフの構成で、パラグラフのメインアイディアを裏づける論文やデータが必要だと書きました。では自分のレポートや論文の中で、どのように他の人の論文を裏づけとして使えるるのでしょうか。自分のレポートや論文に他の人の論文を使うときには、要約、引用、パラフレイズという方法を使うのです。

 

・要約、引用、パラフレイズ使用の重要性

 レポート、論文を書くときに、先行研究の要約、引用、パラフレイズはとても大切になります。上の(4)で、メインアイディアを支える論拠が必要だと説明しました。先行研究のまとめをする章で必要になることはもちろん、自分の主張を書く中心部分でも、要約、引用、パラフレイズは必要です。なぜなら、自分の主張が独り善がりなものではなく、他の人のいろいろな主張を考慮し検討していることを、読み手に知らせることができるからです。

 

例えば、「自分はAという主張をしているが、論文Tと論文Uも同じような主張をしている」とか、「Bという考え方があるけれども、論文Vと論文Wはその考え方を批判している。自分もBという考え方には問題があると考える」といった具合です。また、「自分はCという主張をする。同じことを論文Xでも言っている。しかし論文Yでは問題点が指摘されている。よって、論文Yの指摘を考慮しながら、C’という考え方を主張する」というように、同じトピックについて賛成派の論文と反対派の論文を両方使って、自分の主張をさらに発展させることもできます。

 

要約、引用、パラフレイズ使用の目的をまとめると・・・

    自分の主張に対して同じ意見があることを読み手に知らせる

    自分のトピックについてこれまでどのような研究が行われてきたか、まとめる

    自分のトピックや主張について、違う視点から述べた意見を紹介する

    自分が賛成したい、もしくは反対したい点を、読み手に明確に示す

    自分が選んだトピックの中にいろいろな主張があることを示して、自分の主張を発展させる

 

要約、引用、パラフレイズは自分のレポートや論文を発展させるために重要です。しかし、ただ他の人の論文を自分のレポートや論文の中に書けばいい、というわけではありません。要約、引用、パラフレイズをレポートや論文の中で使うときには、決められた書き方があります。自分の主張をはっきりさせるためには、どこまでが他の人の意見で、どこからが自分の意見なのかを、読み手にはっきりと知らせる必要があるからなのです。他の人の論文を自分のレポートや論文の中で、まるで自分の意見のように書くことは、「剽窃」と言い、剽窃が行われているレポートや論文は、レポートや論文として評価されません。他の人の論文を自分のレポートや論文の中で使うときには、必ず決まった形式で要約、引用、またはパラフレイズをしましょう。

 

では、具体的に要約、引用、パラフレイズの使い方と書き方を説明していきましょう。

 

・それぞれの使い方と具体例

 まず、要約、引用、パラフレイズの特徴を思い出してみましょう。

 

要約

オリジナル論文のあらすじを自分の言葉でまとめること

雑誌論文−5行から10行程度、本−10行から15行程度

引用

オリジナル論文に書かれている文を、一字一句同じように写し取ること

パラフレイズ

オリジナル論文の文章や段落を、文意を変えずに自分の言葉で書きなおすこと

 

 思い出せましたか?この特徴をいかして、自分のレポートや論文の中で、要約、引用、パラフレイズを使っていきましょう。

 

要約の使い方

要約は、ある論文を大まかに紹介するときに使います。論文全体を紹介するときはもちろん、ある論文に書かれている調査の結果をまとめて自分のレポートや論文で紹介するときにも、要約を使います。また、理論を説明している論文や結論部分の長い論文を簡単にまとめるときにも、要約を使います。

 

レポートや論文で要約を使うとき、書き方がいくつかあります。

@始めに著者名(発刊年)を書く・・・井出(1999)は、…。

A文章中に著者名と発刊年を入れ込む・・・ブラウンとレビンソンは1978年に、…。

B句点の前に( )に括って著者名と発刊年を書く・・・…という批判もある(宇佐美、1993)。

C句点の前に注を入れて、文献情報は脚注に書く・・・…という批判もある

 

どの書き方をする場合も、必ず著者名と論文や本が書かれた年数を書かなければいけません。著者名と発刊年が書かれていない要約は、読み手にはそのレポートや論文を書いた人の意見に見えてしまいます。これは、レポート、論文の作法として、もっともやってはいけない行為です。必ず要約には著者名と発刊年を書きましょう。また、著者名と発刊年がはっきりしない論文は、自分のレポートや論文で使ってはいけません。コピーをとって文献情報を忘れてしまったという場合は、その論文や本は自分のレポートや論文の中で使うことはできないのです。

 

要約の使い方 具体例

さてそれでは、要約の使い方を具体例で見ていきましょう。

<例1:論文全体を紹介する>

  

<例2:論文の一部を紹介する>

  

 

要約は主に先行研究をまとめるときに、使うことが多くなります。論文全体をまとめるにしても、論文の一部をまとめるにしても、著者名と発刊年を書くことによって、誰の論文の要約かをはっきりさせましょう。

 

引用の使い方

引用は、誰か他の人が書いた意見で、その人が書いた語句や文章をそのまま自分のレポート、論文に書くときに使います。第2章で、引用は「ピンポイント」だと書きました。その著者の意見がもっともよく現れている部分やその著者が使っている独特な言葉を、自分のレポートや論文にそのまま載せたいときには、引用を使いましょう。

 

引用部分は、その部分が引用であることを、はっきりさせなければいけません。1,2行の文章を引用するときは、引用部分を「 」で括りましょう。少し長めに引用するときは、引用箇所の前後を1行ずつあけて、さらにインデント(5文字下げる)を使います。また、引用の終わりに、引用箇所が載っていたページ数を必ず書きましょう。

 

引用を使うときの文献情報の書き方としては、次の書き方があります。

@始めに著者名(発刊年)を書き、引用の終わりに該当ページ数を書く

井出(1999)は、「言語は社会全体の中で話し手を位置づけ、それを表出する」(p.66)と述べている。

A文章中に著者名と発刊年を入れ込んで、引用の終わりに該当ページ数を書く

見城は2002年の論文の中で、「メディア・リテラシーとは、自らのメディア利用に対する正解なき反省作業なのである」(p.13)と述べている。

B引用の終わりに( )に括って著者名、発刊年、ページ数を書く

 

C引用の終わりに注を入れて、文献情報は脚注に書く

 

 

論文や本から引用を行うときには、必ず「 」かインデント処理をして、その部分が引用であることをはっきりさせましょう。また著者名、発刊年、ページ数を忘れずに記入しましょう。

また、引用は抜き出せば良いので簡単ですが、レポートや論文の全体の1%ほどにするのが適当です。引用が多いレポートや論文は、他の人の意見ばかりで自分の意見が書かれていないレポートや論文だと見なされます。引用は、引用部分を際立たせるという役割もありますが、引用が多いとその役割も果たせなくなってしまいます。特に引用したい部分を選んで、その他はパラフレイズを使うようにしましょう。

 

パラフレイズの使い方

パラフレイズは他の人の主張を紹介するときに使います。上に書いたように、引用は頻繁に使えないので、基本的にパラフレイズを使い、特に重要な部分を引用にするようにします。

 

 パラフレイズを使うときにも、要約、引用のときと同じように、誰の意見をパラフレイズしたものなのかをはっきり書かなければいけません。

 

@始めに著者名(発刊年)を書く・・・井出(1999)は、…と述べている。

A文章中に著者名と発刊年を入れ込む・・・ブラウンとレビンソンは1978年の本の中で、…と主張している。

B句点の前に( )に括って著者名と発刊年を書く・・・…という批判が存在する(宇佐美、1993)。

C句点の前に注を入れて、文献情報は脚注に書く・・・…という批判がある

 

 パラフレイズを使うときは、特に自分の意見ではなく、他の人の意見であることがわかるような書き方がしてあるかどうか、気をつけましょう。引用は、「 」やインデントを使うので、まだ読み手にとって、その部分が他の人の意見だということがわかりやすいと言えます。しかし、パラフレイズは記号やスタイルによる指標がありません。ですから、パラフレイズした部分の最後を、「…と述べている」、「…と主張している」、「…と書いている」、「…と結論づけている」という表現を使うことによって、その前の部分が他の人の意見であることを、示す必要があります。著者名、発刊年をはっきり書くのと同時に、文末表現にも気をつけて、パラフレイズをレポート、論文で使っていきましょう。

 

・剽窃への警告

 自分の主張をはっきりさせるためには、他の人の主張を紹介して裏づけをしたり、他の人の主張の問題点を指摘したりすることが必要です。そのために、要約、引用、パラフレイズを使います。もし著者名や発刊年、ページ数などを書かずに、自分のレポートや論文に他の人の意見を使ったら、それは「剽窃」という、レポート、論文作成作法の重大な違反を犯すことになります。自分の主張はこれまで研究してきた人たちの研究の上に成り立っていくのであり、要約、引用、パラフレイズを正しく使うことは、これまでの研究に敬意を払い、自分の意見をはっきり書くという作業をすることなのです。

 

 では、実際に原文、要約文、引用文、パラフレイズ、剽窃文の例を比べて見ましょう。

 

原文

 伝統的な語学教育の対象は、文法・語彙・発音に限られているので、外国人のコミュニケーション問題を処理するのにはあまり適切な道具ではない。これは特に、Grammar-TraditionalAudio-Lingualの教授法の場合にあてはまる。これに対して、語学教育の新しいパラダイムでは、文法・語彙・発音以外のコミュニケーションのルールへの配慮があるので、おおいに期待できる。

(出典:ネウストプニー, J.V.1982)『外国人とのコミュニケーション』岩波新書215 p.188.

 

要約文

 ネウストプニー(1982)は、文法・語彙・発音を教える伝統的な語学教育に対して、コミュニケーションのルールを視野に入れている新しい語学教育は、外国人が抱えるコミュニケーションに関する問題に対処するために役立つだろうと述べている。

 

引用文

 ネウストプニー(1982)は外国人が直面するコミュニケーション問題対処について、「語学教育の新しいパラダイムでは、文法・語彙・発音以外のコミュニケーションのルールへの配慮があるので、おおいに期待できる」(p.188)と述べている。

 

パラフレイズ文

 ネウストプニー(1982)は、文法・語彙・発音だけに焦点があたっている、例えばGrammar-TraditionalAudio-Lingualの教授法といった伝統的語学教育は、外国人のコミュニケーションの問題について対処しにくく、今後は文法・語彙・発音以外のコミュニケーションのルールを取り扱い始めている新しい教授法に、期待が持てると述べている。

 

剽窃文

 外国人がコミュニケーションの問題を処理するために、伝統的な語学教育はあまり適切な道具ではない。特に、Grammar-TraditionalAudio-Lingualの教授法の場合、文法・語彙・発音に限られているからである。これに対して、語学教育の新しいパラダイムでは、文法・語彙・発音以外のコミュニケーションのルールへの配慮があるので、おおいに期待できる。

 

 要約、引用、パラフレイズの重要性と使い方がわかりましたか?例題と練習問題で、しっかり使えるように練習してみましょう。

 

 

 

【例題・練習問題】

 

 

 

 

 

(6)    自分の主張を丁寧に書いていこう

 

 これまでに、章立てをつくり、メインアイディアとその論拠を整理しました。そしてパラグラフの構成の仕方を学び、レポートや論文の中で要約、引用、パラフレイズをどのように使っていけば良いかを見てきました。ここまでこれば、もう迷わず書いていけるのではないでしょうか。この(6)では、もう一度レポート、論文の全体に視点を移し、レポート、論文を書いていく上での注意点を簡単にまとめます。

 

・序論での主張

序論の流れとしては、レポート、論文のトピックとそのトピックを扱う意義を先に書き、自分の選んだトピックについての簡単な説明をすると、読み手が何についてのレポート、論文かがわかりやすいでしょう。

「トピックを扱う意義」を書くときの注意点

@    自分の感想を書かないこと → 「このトピックが好きだから」、「このトピックに一番興味を持ったから」といった自分の感想を書かないようにしましょう。レポートや論文はエッセイと違い、「論理的に」自分の主張を読み手に説得するものであり、自分の「感情」は書きません。客観的な意義を見つけるために、「なぜこのトピックが好きなのか」、「なぜこのトピックに一番興味を持っているのか」ということを自分自身で問いかけることは、有効な手段だと言えます。その問いの答えを探していくことで、トピックを扱う意義を見つけることができるかもしれません。

A    なぜ重要なのかを書くこと → そのトピックを取り上げて論じることがなぜ重要なのかを書くようにしましょう。「トピックを扱う意義」を書くのですから、単に「これまでに多くの研究者がこのトピックを研究しているから」、「これまでにほとんど研究されていないから」という研究の状況を書くだけではいけません。また、例えば在日外国人について書く場合、「近年ニューカマーと呼ばれる外国人が増加しており、本研究は現在の状況に即している」という書き方では、日本の状況を説明しただけで、レポート、論文の意義にはなっていません。ニューカマーと呼ばれる外国人が増加しているという状況において、なぜ在日外国人のことをレポート、論文で取り上げることが重要なのか、また自分のレポート、論文では何がオリジナルなのかを、はっきりと書くようにしましょう。

 

・本論での主張

 本論の構成の仕方はこれまでに詳しく説明しました。ここでは、注意点を2点だけ挙げます。

本論を書くときの注意点

@    常に文章と文章、パラグラフとパラグラフとのつながりがあるかどうかを考える

パラグラフの中での文章と文章のつながり、パラグラフとパラグラフの間のつながりは大切です。問いを投げかけたらはっきりとその問いに対する答えが書いてあるでしょうか。問いと答えの間があまりに離れていませんか。自分の主張をしたら、その主張の根拠をきちんと提示していますか。根拠があいまいなまま、次々と自分の考えだけを書いていませんか。各文章、各パラグラフのつながりを、常に考えながら書いていきましょう。

A    「why」と「so what」を自分に問いかける

自分の主張を一つ書いたら、「why(なぜ)」と「so what(だからどうした)」を自分に問いかけてみましょう。自分の主張に対して、「なぜそのように言えるのか」と「それを言うことにどういう意味があるのか」を問いかけることで、自分の主張に根拠があるかどうか、意義があるかどうかを、自分自身でチェックすることができます。もし答えられなかったら、資料をもう一度読みなおして根拠や意義を探したり、思い切ってその主張を書くのをやめてみるのも一つの方法です。

      

・結論での主張

 結論はレポート、論文の締めくくりをするために重要な部分です。せっかく序論、本論と論理的に書いてきても、結論部分で書くべきことが書かれていないと、レポート、論文が締まりのないものになってしまいます。ここでは、2点、注意点を挙げます。

結論を書くときの注意点

@    本論で主張してきたことと、ズレがないかを確認する

序論で書いたこと、本論で書いたこととつながっているかどうか、しっかり確認してください。レポート、論文を通してトピックに対する自分の主張が一貫していなければなりません。また、本論で書いたことと結論で書いたことの間に論の飛躍がないかどうかにも、気をつけてください。結論部分はあくまで本論を受ける形で書くものなので、本論で分析、考察したことをまとめていくようにしましょう。

A    自分が取り上げきれなかったことや、今後研究を進めると良いことを、明確に書いているか

結論では、本論のまとめとともに、今後の課題や発展についても書きます。自分のレポートや論文の課題をはっきりと書くことで、自分自身が課題を認識していること、次の研究でどのようにこのトピックを発展させていけるかを考えていることを読み手に示します。

 

 序論、本論、結論の各部分で注意する点を押さえて、レポート、論文を書いていきましょう。また、ここで挙げた注意点は、自分で書いたレポート、論文を読みなおし推敲するときにも役に立ちます。

 

 

 

 

 

(7)    資料を補おう

 

 ここまでこれば、レポート、論文がたいぶ書けてきたことと思います。ここで、注意を一つ。

 

 書いているうちに、あいまいなところやわからないところが出てきたら、迷わず新しい文献を探しましょう。あいまいなところやわからないところをそのままにして書いても、必ず読み手に弱点として見つかってしまいます。

 

 レポートや論文を書くことは、自分の主張をはっきりと相手に伝えるためのプロセスです。

文献検索→文献整理

   ↑    ↓

執筆←章立ての作成 

という一連の流れが重要になるのです。

 

資料の探し方、要約、引用、パラフレイズの仕方については第2章、章立ての作り方、肉づけの仕方、要約、引用、パラフレイズの使い方は第3章で詳しく取り上げました。それぞれの段階をしっかり押さえて、レポート、論文を発展させていきましょう。

 

 

 

 

 

(8)    まとめ

 

 3章では、実際にレポート、論文を書くために必要なことを詳しく説明しました。全体の流れとしては、序論−本論−結論の構成を大まかに説明し、次に章立てのつくり方と章立てにメインアイディアと論拠を書き足していくやり方を説明しました。また、パラグラフの構成では、メインアイディアを含んだトピック・センテンス → 論拠 → 検討 → 結論を基本の形としてパラグラフを構成することを説明しました。さらにパラグラフの構成を発展させて、節の構成も基本は同じであることを説明しました。第2章で取り上げた要約、引用、パラフレイズを、レポートや論文で実際にどのように使っていくのかを例を挙げて説明し、また剽窃に気をつけなければならないことを述べました。パラグラフというレポート、論文の部分的なところからレポート、論文の全体的なところに目をもう一度移し、序論、本論、結論を書く際に気をつけるべき点をいくつか挙げました。最後に、レポート、論文を書く作業は、自分の主張を読み手に伝えるプロセスであり、何度も文献調査、章立ての作成、執筆を繰り返して完成させていくものだということを述べました。

 

 ここまでOWLを読み進めた人の中には、もうレポート、論文が書けたという人もいるのではないでしょうか。または、これでレポート、論文が書けるぞと意気込んでいる人もいることでしょう。しかし、まだ作業が残っています。まだ完成はしていません。第4章では、書いたレポート、論文を推敲することについて説明をしていきます。

 

 

 

 

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