あなたが選んだセリフは
6:「あ、ペンを。。。」(先生の横のペンを見る)


A先生「ちょっとこの紙に図をかいてくれる?」
あなた「あ、ペンを。。。」(先生の横のペンを見る)
A先生「え、ペン?」(ペンを見つける)
あなた「あ、はい、すみません。よろしいですか?」A先生「はい、どうぞ。」


【解説】

この「あ、ペンを。。。」という言い方は、良い風にも、悪い風にも取れます。今回は、良いほうのパターンを取り上げました。

日本語の特徴として、「省略」があります。文章を最後まで言わずに、相手に察してもらったり、相手が後の文章を受け継いでしゃべったりします。今回の会話がうまくいったのはどうしてでしょうか。

あなたが「あ、ペンを。。。」ということで、先生はあなたが今手元にペンを持っていないという状況に気づきます。そして、あなたの視線から、自分のすぐそばにペンがあることにも気づくでしょう。先生がペンに気づいた時点ですぐに、あなたが、「すみません、よろしいですか?」と先生にそのペンを使ってもいいかどうか、ちゃんと聞いています。この一連の流れが、始めに「ペンをお借りしてもよろしいですか」と言わなくても、丁寧さを出しているのです。

では、悪い風に受け取られてしまう例をあげます。例えば、
あなた「あ、ぺんを。。。」(先生の横のペンを見る)
A先生「え、ペン?」(ペンを見つける)
あなた「はい。」A先生「。。。」


「あ、ペンを」と言ったきり、次の言葉がない場合、相手によっては「何か一言あっても良いだろう」と思うこともあると思われます。この場合、あなたの「先生のペンを借りたい」という依頼は、先生があなたが言った「あ、ペンを」という言葉から察して成り立ちます。しかし、いくら日本文化が「察しの文化」と言われているとはいえ、許可や依頼をまったく言葉にしないのは、相手にいやな思いをさせる可能性が大きいのです。

今回のように、言い出しできちんと言葉にできなかったとしても、「よろしいですか」や「お願いします」、「すみません」、「ありがとうございます」などの言葉を足すようにしましょう。


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