あなたが選んだセリフは
3:「先生、すみません。そこのペンお貸ししてください。」


A先生「ちょっとこの紙に図をかいてくれる?」
あなた「先生、すみません。そこのペンお貸ししてください。」
A先生「え?ペン?これですか?お貸ししますよ。どうぞ。」
あなた「ありがとうございます。」


【解説】

「お貸ししてください」は、文法的に誤りです。「貸す」という動作をするのは誰でしょうか?あなたは、「借りる」、先生が「貸す」、ですね。「お〜する」は謙譲語の形です。謙譲語は、どのような動作に対して、使うことができるのでしょうか。

わかりますか?そう、自分の動作に対して使う形です。つまり、自分の動作を表現するときに、相手に対して自分の敬意を表現する言い方です。

あなたが選択した「お貸ししてください」の、「貸す」という動作は、先生が行う動作であって、あなたがする動作ではありませんね。よって、「お貸ししてください」とは言えないのです。

では、「お〜する」の謙譲語の形を使って、正しい文章を作ると、どうなるでしょうか。「そのペンお借りします」とか、
「そこのペンお借りしてもいいですか」
と言うことができます。つまり、自分の動作である「借りる」を「お〜する」という形にするわけです。

「貸す」という先生の動作を表す言葉を使って、表現する仕方は、選択の4の【解説】で説明しています。そちらを見てください。

先ほどの会話では、先生が「お貸ししますよ。どうぞ。」と言っています。先生にとっては、「貸す」という動作が自分の動作ですから、「お貸しします」と謙譲語の形を使って、表現したのですね。

謙譲語や尊敬語の形を、しっかり身につけることは、なかなか難しいですね。この「日本語学習−敬語を使おう−」で、しっかり練習しましょう。


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